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 小倉百人一首 019

 難波潟 短かき蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや

 伊勢



解説
 伊勢(877〜939)は伊勢守藤原継蔭の娘で、宇多天皇の后 温子様に女官として仕えていました。
 後に天皇の寵愛をうけて皇子を生みましたが、敦慶親王や后の弟である藤原仲平にも愛されるなど、容貌や心情の美しい女性だと伝えられ、和歌にも優れ、三十六歌仙の一人にも数えられています。

 伊勢は仲平と愛し合っていましたが、仲平は心を移していて「忙しくてお会いすることが出来ません」というような手紙を出しました。
 この和歌は、その手紙に対して詠まれたものだと言われていますが、素直な胸の内がよく伝わってきます。

読み
 なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはでこのよを すぐしてよとや

季節
 -

現代意訳

 難波潟の入り江に茂っている芦の、短い節と節の間のような短い時間でさえお会いしたいのに、それも叶わず、この世を過していけとおっしゃるのでしょうか

出典
 「新古今集」








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