|
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の
富士のたかねに 雪は降りつつ
|
解説
山部赤人(やまべのあかひと)は奈良時代の初めの頃の歌人で、元明、元正、聖武などの天皇に仕えました。
官吏として天皇に従い、吉野や紀伊などを旅をしながら、自然を詠んだ優れた和歌をたくさん残しています。
赤人は駿河の国を旅していたとき富士山を見ましたが、このとき「帝にお見せできるような和歌をつくっておくように」と随行の人に言われ、この和歌はそのときに詠まれた和歌だと伝えられています。
よく知られている和歌のひとつで、自然の風情を見事に表現しています。
読み
たごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ
季節
冬
現代意訳
田子の浦の海岸に出てみると、雪をかぶったまっ白な富士の山が見事に見えるが、その高い峰には、今もしきりに雪がふり続けている。(あぁ、なんと素晴らしい景色なのだろう)
出典
「新古今集」
|
|
|
|