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人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
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解説
紀貫之(きのつらゆき/868〜945)は平安時代を代表する優れた歌人で、三十六歌仙のひとりです。
凡河内躬恒、壬生忠岑、紀友則らと共に、「古今集」二十巻を編纂した他、延長八年土佐守となり、土佐から帰京のときに著したものが「土佐日記」です。
ある春のこと、久しぶりに訪れた宿で「ずいぶんと御無沙汰ではありませんか」と問われたとき、この和歌をつくったと伝えられています。
読み
ひとはいさ こころもしらず ふるさとは はなぞむかしの かににほひける
季節
春
現代意訳
さて、あなたの心は昔のままであるかどうか分かりません。しかし馴染み深いこの里では、花は昔のままの香りで美しく咲きにおっているではありませんか。(あなたの心も昔のままですよね)
出典
「古今集」
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