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風そよぐ ならの小川の 夕暮は みそぎぞ夏の しるしなりける
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解説
従二位家隆(1158~1237)は権中納言 藤原光隆の次男で、嘉禎元年(1235年)、七十八才のとき従二位になっています。
俊成に歌を学び、定家とならぶ優れた歌人で、「新古今集」の撰者でもあります。
この和歌は、家隆が七十二歳の時、藤原家から屏風歌を頼まれて詠んだものだと伝えられています。
読み
かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは みそぎぞなつの しるしなりける
季節
夏
現代意訳
風がそよそよと楢(なら)の葉を吹きわたるこの奈良(なら)の小川の夕方は、(もうすっかりと秋のような気配だが) 川辺の禊祓(みそぎはらい)を見ると、まだ夏であるのだなぁ。
※みそぎぞ / 「みそぎ」は「禊祓(みそぎはらい)」のことで、この場合は六月に行われる「六月祓(みなづきばらえ)」のこと。川の水などで身を清め、穢れを払い落とす行事で、「ぞ」は強調の係助詞
出典
「新勅撰集」
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