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立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む
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解説
中納言行平(在原行平/ありわらのゆきひら/818〜893)は阿保親王(平城天皇の皇子)の第二子で、在原業平の兄にあたります。
業平と共に文学に優れた才能を見せましたが、太宰権師となって官僚としても功績をあげ、 中納言から正三位民部卿にまでのぼりました。
行平は、三十八歳のとき因幡の国(鳥取県)の国司に任命されましたが、この和歌は、その時に別れを惜しんで恋人に贈った和歌だと言われています。
素直な心内を機知のある表現で詠んでいます。
読み
たちわかれ いなぱのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこむ
季節
-
現代意訳
あなたと別れて(因幡の国へ)行くけれども、稲葉の山の峰に生えている松のように、あなたが待っていると聞いたなら、すぐにも都に帰ってまいりましょう。
※まつとし聞かば / 「まつ」は、「松」と、「待つ」のふたつの意味をかけています
出典
「古今集」
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