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このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに
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解説
菅家(かんけ/845〜903)とは菅原道真を尊敬したよび方です。
道真は平安初期の漢学者で、政治家としても活躍しました。宇多天皇に信頼され、元慶元年、文章博士となり、後に右大臣になりましたが、左大臣藤原時平たちの讒言により、大宰権師に左遷され、延喜三年九州の地で亡くなりました。
この和歌は898年の秋、道真が宇多上皇のお供して吉野へ行く途中、一行が道祖神への供え物を忘れてきたことに気づき、その時に詠んだ和歌だと伝えられています。
機知にとんだ、さわやかな気持ちが感じられる和歌です。
読み
このたびは ぬさもとりあへず たむけやま もみぢのにしき かみのまにまに
季節
秋
現代意訳
今度の旅は急いで発ちましたので、捧げるぬさを用意することも出来ませんでした。しかし、この手向山の美しい紅葉をぬさとして捧げますので、どうかお心のままにお受け取りください。
※ぬさ・・・「幣」と書き、神に祈るためのささげ物で、布や紙でつくらていました。
出典
「古今集」
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