|
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
|
解説
僧正遍昭(そうじょうへんじょう/816〜890)は、俗名を良岑宗貞といい、六歌仙の一人にあげられています。
仁明天皇に仕え、蔵人頭、左近衛少将となりましたが、宗貞三十五歳のとき、天皇が崩御なされ、叡山にのぼり出家しました。
この和歌は、遍照がまだ仁明天皇に仕えていた頃、宮中で五節の舞(毎年十一月に行われる儀式での踊り)を見て作られたものですが、とても趣のある和歌です。
読み
あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ
季節
-
現代意訳
空吹く風よ、雲の中にあるという(天に通じる)道を吹いて閉じてくれないか。(天に帰っていく)乙女たちの姿を、しばらくここに引き留めておきたいから。
出典
「古今集」
|
|
|
|